田んぼ10年プロジェクトに参加している皆さんの生き物を大切にして育てたお米を紹介するサイトを作りました。是非、掲載情報をお寄せください。
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田んぼの生きものを育むお米たち

~食べることも保全活動~
田んぼプロジェクト HP 特設コーナーでの生物多様性に配慮して作られたお米の紹介(と販売)

背景

ラムネットJの「田んぼの生物多様性向上10年プロジェクト」では、愛知ターゲットの水田版「水田目標」を定め、「田んぼ10年行動計画」に基づき、様々な活動を展開してきました。この間の活動の中で、プロジェクトに参加する農家さんや自治体など、農業の現場から出された大きな課題の一つが、頑張って生物多様性に配慮したお米を作っても、販売に結びつかず仲間が増えていかないという問題です。各地で開催してきた地域交流会、全国集会の出席者からも毎回この問題に関する意見が多数出されてきました。
また、CBDの第15回締約国会議(2021年5月開催予定)で決定される予定のポスト愛知ターゲットの中にも「人々の消費行動を変える」という項目が挙げられ、消費者が持続可能な製品・作物を選択することで生物多様性の向上が実現に近づくとされているようです。

ねらい

田んぼ10年に登録している農家さんなどが作る「生きもの認証米」などの情報を都会の消費者に伝え、生物多様性に配慮したコメづくりへの理解をすすめ、食べることを通じて生物多様性向上に貢献できるような仕組みを作ります。そのための第一歩として、WEBサイトでお米の紹介ができるよう、該当する農家さん・登録団体への聞き取り調査を行い、WEBサイトに掲載します。最終目標としては、各地で作られたこれらのお米の販売促進に協力し、生物多様性に配慮したお米作りの仲間が増えて農村地域がかつての生きものの賑わいを取り戻し、持続可能な地域づくりに貢献することを目指します。
  • 2022-09-08
  • 2022-09-10
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生きもの元気米

生きもの元気米は①農薬の空中散布をしない+浸透性殺虫剤(ネオニコチノイド系農薬を含む)を使わない、②畦の除草剤を使わない、この2つの条件を守り、作っているお米です。 さらに田んぼ1枚ごとにお米を管理していて、田んぼ1枚ごとに生きもの調査もしています。稲刈中には、沢山のトノサマガエルが田んぼを跳びはねる様子を観察することもできます。パッケージは田んぼごとに違い、田んぼの場所や栽培農家、生きもの調査の […]

  • 2022-07-24
  • 2022-08-17
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鶴喰なの花村「鶴喰米」

    私たち鶴喰なの花村は、球磨川の支流に開かれた土地として、環境保全に関心を持っています。稲刈りの後には、菜の花と蓮華の種をまき、それらを緑肥として次の年の春には田んぼにすき込みます。2021年には、初めてドローンを使った防除作業をおこなったため化学合成農薬が1成分多くなってしまい、特別栽培米の表示はできませんでしたが、組合の設立以来ずっと特別栽培米の肥料と農薬設計で米を栽培しています。    […]

  • 2021-07-01
  • 2021-07-02
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蕪栗グリーンファーム「ふゆみず田んぼ米」

ラムサール登録地『蕪栗沼・周辺水田』で作られたふゆみずたんぼ米です。 冬場には田んぼに水が張られ、野鳥が羽を休めたり、エサをついばむ光景が見られます。地域で無農薬に取り組んでいるため、飛散農薬も少ないのが特徴です。環境に重点を置いた田んぼ作りをしています。 ふゆみずたんぼの歴史は300年前に遡ります。会津農書にたふゆみずとして紹介しています。簡単に言えば冬の田んぼに水を張るだけのことですが宮沢賢治 […]

  • 2020-10-21
  • 2020-10-21
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魚のゆりかご水田米

琵琶湖周辺の須原の水田は、琵琶湖固有種のニゴロブナなどの湖魚が水田に遡上し、産卵・繁殖して、再び琵琶湖に帰っていく生命の循環を担う「ゆりかご」のような存在だった。しかし、昭和40年以降、農業の効率化や利便性を求めた中で実施したほ場整備などにより水路と水田の連続性が損なわれてしまった。そこで、再び田んぼに生きものの賑わいを取り戻したいとの思いから、平成21年より「魚のゆりかご水田」の取組をスタートし […]

  • 2020-10-21
  • 2020-10-22
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身土不二

環境創造型稲作を研究・実践しています 古来より日本では、稲作を中心とした農業が行われてきました。灌漑のために水を治め、広大な湿地と呼ぶにもふさわしい水田を開き、雑木林を整備して、自然の力を活用した農法を開発し、子々孫々まで伝える・・・。そうした人と自然が交じり合った営みが、原生林や原野とはまた違った環境をつくり、その環境に適応して住み着いた動植物がより多くの多様性をもたらしてきました。 第二次大戦 […]